随談第13回 観劇偶談(その6)

これを言うと、エッと不審がられることもあるのだが、新橋演舞場で年一度恒例の「舟木一夫公演」のファンである。芝居が一本にヒットパレード式のコンサートという例の形式だが、芝居も悪くないが、コンサートに於ける舟木一夫の初老のダンディーぶりがなかなかいいのである。... 続きを読む

随談第11回 上村以和於野球噺(その3)

先日古田が2千本安打を達成したとき、二塁ベース上で届けられた記念ボールにサインをし、外野席に放り込むということがあった。大方は好評だったと思うが、張本勲氏がこれに対してクレームをつけた。格好よすぎるというのだ。自分が選手として同じグラウンドにいたら妬ましく思ったに違いない、という。ファンにサービスするのなら、希望者を募って抽選で決めるべきだ、というのが「張本理論」である。... 続きを読む

随談第9回 観劇偶談(その3)

「野球噺」はまだ続くのだが、ときに別なものも突っ込むことにしよう。「観劇偶談」というのは、もちろん、最近岩波文庫から復刊された近代劇評家の祖といわれる三木竹二の『観劇偶評』のもじりである。まあ、偉大なる大先達への「トトまじり」ですね。「その3」としたのは、最初の勘三郎の話と、前進座の話をを「その1」「その2」と数えることにしたいからだ。... 続きを読む

随談第8回 上村以和於野球噺(その2)更につづき

阪神時代の新庄というのは、まあ、一口に言えば、情けない男だった。スター性はあるが、本当には、まだスターとはいえなかったろう。相撲でいえば平幕である。もっとも、平幕でも、ちっとも面白みのない役相撲よりはずっと見るに値した。横綱と当たれば、一応、それなりに期待が持てる。どうなるだろう、とともかくも思わせる。むしろ、それだけが取り柄だったといってもいい。だから平幕でも役相撲なみの人気があった。... 続きを読む