随談第632回 またも不要不急の話ばかり 図夢歌舞伎

図夢歌舞伎なるものが始まった。トム歌舞伎ではない。夢を図るズーム歌舞伎だそうな。(高名な映画監督で内田吐夢という方があったが、あれは「夢を吐く」のでトムだった。)6月末から7月へ掛け、毎週土曜11時から5回連続で『忠臣蔵』を有料配信するというものだが、このほかにも、各優各自でさまざまな企画が行われつつあるらしい。これも誰ゆえコロナ故にかかる事態となり、日ごろスマホを片手に、当世流のさまざまなメカニズムを苦とも思わず駆使する現代歌舞伎の若く意欲ある諸優がこうした挙に出るのも当然というものだろう。... 続きを読む

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随談第631回 またも不要不急の話ばかり

東京アラートだの緊急事態宣言だのが解除になったといっても、歌舞伎はまだ解除の対象の内に入れてもらえていない。歌舞伎が、と名指しされたわけではないが、大ぜい人を集めるイベントは千人までしかOKにならないというのだから、考慮の外ということなのだろう。まあ元々、不要不急の見世物の親玉みたいに扱われてきた「過去」があるのが、時移り栄誉のおこぼれに預かるようになった今日といえども、このほどのように一旦緩急ある事態となると、あんたのことなど構っている暇はねえ、ということになるわけだろう。「不要不急で400年」というキャッチコピーは、歌舞伎にとっての勲章であるとも言える。... 続きを読む

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随談第630回 不要不急の話ばかり

まず前回分の訂正から。訃報のところで、小林旭氏を亡くなったように書いてしまった。新聞の青山京子さん死去の記事に喪主は夫の小林旭氏とあったところから、ああ、めでたく添い遂げたんだと知ったうれしい思いが、時の経つうちに、梅宮辰夫氏死去の報などとも絡み合い、反転して錯覚を生じた結果、旭氏にはまことに失礼なことをしてしまった。氏はもちろん健在である。深くお詫びの上、謹んで訂正させていただく次第、これは今回のタイトルの不要不急の話とは別とご理解いただければ幸いである。... 続きを読む

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随談第629回 落穂集

咋秋来のパソコンのトラブルに続くコロナウィルス騒動で、訃報その他、その間にメモをしておいたさまざまな話題が、書くタイミングを見失ったままになっている。時と共に鮮度が落ち、感興が薄れてしまったものもあるが、記録としても残しておきたいもの、やはり書いておきたいもの、さまざまあるので、それらをかき集めこの回は落穂集とすることにしよう。このご時世に不要不急の話ばかりで恐縮だが。... 続きを読む

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随談第628回 襲名仕切り直し(改訂版)

コロナ・ウィルス騒動も遂に時の首相による非常事態宣言発出という事態となって(「発出」という官僚言葉を私は不敏にして知らなかった!)、團十郎襲名興行が、予定されていた三カ月すべて延期ということになった。延期と言っても、ウィルス蔓延という事態がいつ収まるのか予測をつけようがない相手である以上、一旦は中止という形を取った上で、改めて時期を見て、ということにせざるを得ない。なまじ、少し始めてからでなかったのを幸いとすべきであろう。「ご破算に願います」と声がかかると、算盤の珠をすべてじゃーっと元に戻す、という光景が思い浮かぶ。... 続きを読む

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随談第627回 コロナ満載

あれよという間にコロナ・ウィルスのニュースでなければ夜も日も開けぬ(暮れぬというべきか?)世の中となった。ニュースの中にコロナという言葉が耳に留まり出して、まあ半ばは、よその国の話と聞いていたのが1月半ばごろから、2月になって横浜港にクルーズ船停泊となったあたりから、おいおいこれは冗談じゃないぞとなり、二月末に政府から立て続けに「要請」が出て小中高の学校閉鎖となったところで、本気モードに変わったと思っているが、「こっちの話」としては、3月は遂に「劇場」と名の付く場所へ一度も足を踏み入れないという、この何十年来なかった事態となった。歌舞伎座、国立劇場に明治座もと、三座で歌舞伎が開くはずのところが、三段階に刻んで休演また休演と重なって、遂に3月は「歌舞伎のない月」となった。この、三回に分けて、というところに、事態に対する政府などの為政者から、松竹その他の興行者さらには俳優その他の関係者、更には私などのような立場から関わっている者から一般の観客・ファン層まで、それぞれの立ち位置から事態を見ている者の「腰の及び具合」が反映している。「まだまだ間がある」「今はまだその時ではない」と、為政者も専門家も一般人も、みんながそれぞれ思いたい。思いたくても、現実の「その日」は容赦なく近づいてくる。X-dayはいつ来るか? あるいはもう既に・・・?... 続きを読む

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随談第626回 ささやかなる終活 -ウィルス騒動のなかで-

じつはまたしてもパソコンの故障があって、今回も休載かとあきらめかけたのだったが、幸い、思ったより軽症で早く回復したので何とか間に合ったのはよかったが、いろいろ書く材料の心づもりをメモしておいたのが、野村監督もましてや喜多村六郎も、コロナ・ウィルス騒ぎの前には吹っ飛んでしまった。九年前の天災も春浅い3月、今回も3月に山場が来そうな形勢になっている。人間、時には災難に見舞われて高慢やらうぬぼれやらの鼻をへし折られたり、肝を冷やしたりすることも悪いことではない、とは思いはするものの、事態がここまでくると洒落どころではなくなって来る。... 続きを読む

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隋談第625回

遅ればせながら新年のご挨拶を申し上げ候。新元号第二年の「春」である。この前、新聞の電子版に載せる原稿に「新元号の新年」と書いたら、今年は令和二年だぞ、というような突っ込みが入るおそれもあるから「新年」と言わない方がよいのでは?という注意があった。む?と思いはしたが、余計なトラブル招くまい、と道成寺の坊さん達の舞い尽くしの教えに倣って、忠告に従うことにした。... 続きを読む

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随談第624回 歳末便り

あっという間に歳末、とはいかにも平凡な物の言いようだが、今年はひと際その感が強いのは、歳のせいとか世の中の動向とかの以前に、何度も書いたから今更のようだが、わがPC(という略称をいま初めて使った、これも後遺症のひとつかも知れない)の不調が何度も繰り返されたために、仕事がいくらも捗らなかったためである。これだけのことをせめてやってしまおう、という事柄を先回しにして、さてようやく、このブログに取り掛かろうとすると、早や世の中も、我が身辺も、すっかり年越しモード。今回もまたも簡略版とさせていただくほかない。... 続きを読む

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随談第623回 簡略版御免

又してもパソコン入院という事態があったが、今回は、これまでのとは患部が違い10日ほどで退院してきたのでこのブログも休載ということにはならずにすんだ。尤も、その間の作業が押せ押せとなるなど時間的な窮迫は避けられないので、この回は簡略版とさせていただくことにしたい。... 続きを読む

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