随談第241回 四年目のはじまり

このブログもきのうで丸三周年、きょうから四年目に入る。

ブログなるものがどういうものかもろくに知らない状態で始めたのだったが、(実はいまだってよく分かってはいない)、なんとなく、こんなものかなあということの繰り返しと積み重ねでここまで来たというのが実状である。

好きなことを書くといっても、公式サイトと称している以上、ある種の自制はおのずからあるわけで、そのあたりの加減が、まだよくわかっていない。三年もすると、つい惰性や、無意識のうちに自分を縛っているところもあるような気がする。「今月の一押し」だの、「時代劇映画50選」だの、テーマをきめた連載も、たぶんそれなりに読んでいただけているとは思うのだが、半面、惰性に陥る元凶にもなりかねない。もっと腰を据えた面白いものを書けそうにも思うのだが、要するに、まだ使いこなせていないのだろう。

アクセス数などという代物も、始めたときは知らなかった。反応というものが、数字になって現われるというのを知ったときはちょっとした驚きだった。気をつけて見ていると、なかなか面白くもある。なんとなく、放送局が視聴率を気にする気持も、規模こそ違え、ちょっぴりわかったような気もする。振り回されるのはもちろんオロカだが、全然気にしないのもやはりオロカだというところが、よく似ている。結局、いろいろなことを考える種として、いまは結構気にすることにしている。その方が、マイナス面よりプラス面が多いだろうという結論である。

ところがそれが、つい半月前になんと10万を超えている。10万といえば、ちょっとした地方の中都市の人口がそんなものだろうから、もちろん延べ数とはいえ、驚かざるを得ない。クダラナイと思えば読んでくれないはずだから、この数字はありがたく受けとめるべきなのだろう。(その割りには、著書を出してもさっぱり再版にならないのは、どういうものだろう?)

ときどき、つれづれなるままに、以前書いたのをクリックして読んでみると、前の方が、それなりに有効に使っていたのに気がついたりもする。前よりは少しは使いこなせていると思いかけていたので、ちょいとびっくりもし、反省もした。マメに書くか、じっくり書くか、ブログというものの機能から考えれば、マメに書くというのが本来なのだろうが、その間隙を縫って、テーマを決めてじっくり書くということを考えてもいいのかもしれない。長編を書いたっていいわけだ。(まあ、「時代劇映画50選」などだって、そのようなものともいえるけれど。)

また一方からいえば、野球だの相撲だののことを折々に書くのが、一番ブログにふさわしいことのようにも思う。一押しを書くのも、とこどき芝居の評判を書くのもおなじことで、ブログとは一種の公開の日記でもあると思うからだが、そのためには、本当は、もっと以前のようにマメに書かなくては。三月はついに二本しか書けなかった。それでもマメにアクセスしてくださる方々には感謝しなければならない。

とりとめのない文章になったが、これからもよろしくご愛読ねがいます。

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